Rocky Linuxでのカスタムリポジトリの作成と管理
- 作成日 2025.01.20
- Rocky Linux
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本記事では、Rocky Linuxでのカスタムリポジトリの作成と管理方法を詳しく解説します。社内向けリポジトリの構築や、パッケージ管理の最適化に役立つ手順です。以下の手順に従い、独自のリポジトリを作成して管理する方法を学びましょう。
1. 必要なパッケージのインストール
まず、カスタムリポジトリの作成に必要なパッケージをインストールします。
sudo dnf install -y createrepo nginxcreaterepoはリポジトリのメタデータを生成し、nginxはリポジトリを公開するために使用します。
2. リポジトリ用のディレクトリを作成
カスタムリポジトリに使用するディレクトリを作成します。例えば、/var/www/html/myrepoを作成します。
sudo mkdir -p /var/www/html/myrepo作成したディレクトリに必要なRPMファイルを配置します。
3. リポジトリメタデータの生成
配置したRPMファイルを元にメタデータを生成します。これにより、パッケージの情報が管理されます。
sudo createrepo /var/www/html/myrepoRPMパッケージを追加・更新した場合には、再度createrepoを実行する必要があります。
4. Nginxの設定
次に、Nginxを設定してリポジトリを公開します。/etc/nginx/nginx.confを編集し、リポジトリディレクトリを公開するよう設定します。
Nginx設定例:
server {
listen 80;
server_name myrepo.local;
location /myrepo {
alias /var/www/html/myrepo;
autoindex on;
}
}設定後、Nginxを再起動します。
sudo systemctl restart nginx5. ファイアウォール設定
ファイアウォールでHTTPサービスを許可し、リポジトリを外部からアクセス可能にします。
sudo firewall-cmd --permanent --add-service=http
sudo firewall-cmd --reload6. クライアント側でのリポジトリ設定
クライアント側でリポジトリを利用するには、リポジトリ設定ファイルを作成します。通常は、/etc/yum.repos.d/myrepo.repoという名前で設定ファイルを作成します。
設定ファイル例:
name=My Custom Repository
baseurl=http://myrepo.local/myrepo
enabled=1
gpgcheck=0baseurlには、リポジトリのURLを指定します。
7. リポジトリの動作確認
設定が完了したら、クライアント側でリポジトリが正常に動作しているか確認します。以下のコマンドでパッケージが一覧表示されれば、設定が正常に行われています。
sudo dnf repolist8. リポジトリの更新
新しいRPMパッケージをリポジトリに追加した場合、再度メタデータを更新する必要があります。
sudo createrepo --update /var/www/html/myrepoこのコマンドにより、既存のメタデータを更新します。
まとめ
以上で、Rocky Linuxでのカスタムリポジトリの作成と管理が完了しました。社内ネットワークや開発環境で独自のパッケージ管理を行う際に便利です。Nginxによる公開やファイアウォールの設定も含め、安全で効率的なパッケージ管理を実現しましょう。
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