Rocky LinuxでのIPv6対応の設定方法
- 作成日 2024.10.02
- Rocky Linux
この記事では、Rocky LinuxでIPv6を有効にして、ネットワークでのIPv6接続をサポートする方法を説明します。IPv6は、IPv4に代わる次世代のインターネットプロトコルであり、拡張性とセキュリティの向上を提供します。
目次
1. IPv6が有効かどうかの確認
まず、システムにIPv6が有効かどうかを確認します。以下のコマンドで確認できます。
ip a
「inet6」という表記があれば、IPv6が有効になっています。
2. IPv6を有効にする方法
もしIPv6が無効になっている場合は、以下の手順で有効化します。まず、ネットワーク設定ファイルを編集します。
sudo vi /etc/sysctl.conf
次に、以下の行を追加してIPv6を有効化します。
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 0
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 0
3. ネットワークインターフェースでのIPv6設定
次に、ネットワークインターフェースにIPv6アドレスを割り当てます。ネットワーク設定ファイルを編集します。
sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
以下の設定を追加します。
IPV6INIT=yes
IPV6ADDR=2001:db8::1/64
設定を保存し、ネットワークサービスを再起動します。
sudo systemctl restart network
4. IPv6のテスト
設定が正しく行われたかどうかを確認するために、以下のコマンドで接続をテストします。
ping6 google.com
これにより、IPv6アドレスを使ってGoogleのサーバーに接続できるか確認できます。
5. IPv6のファイアウォール設定
ファイアウォールでIPv6の接続を許可するには、以下のコマンドを使用します。
sudo firewall-cmd --permanent --add-service=dhcpv6-client
sudo firewall-cmd --reload
これにより、IPv6のDHCPクライアントの通信が許可されます。
6. IPv6を無効にする方法
必要に応じて、IPv6を無効にすることもできます。再び/etc/sysctl.conf
ファイルを編集し、次の行を追加します。
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
その後、設定を適用します。
sudo sysctl -p
7. トラブルシューティング
IPv6接続に問題がある場合、以下のコマンドを使って詳細なネットワーク状態を確認することができます。
ip -6 route show
また、ネットワークログを確認するために次のコマンドも役立ちます。
journalctl -u network
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