Rocky Linuxでのシステムモニタリング&アラート設定ガイド
- 作成日 2024.12.20
- Rocky Linux
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この記事では、Rocky Linux上で効率的なシステムモニタリングを行い、必要な時にアラートを発する設定手法を紹介します。これにより、システムの健全性を維持し、潜在的な問題を迅速に察知できます。
目次
監視ツールの選定とインストール
まず、よく使われる監視ツールである「Prometheus」をインストールします。
sudo dnf install -y epel-release
sudo dnf install -y prometheus
Prometheusの基本設定
Prometheusの設定ファイルを編集し、監視対象の定義を行います。
sudo vi /etc/prometheus/prometheus.yml
基本的な設定は、デフォルトで問題ありませんが、対象サーバーのアドレスや管理Port等、必要に応じて編集します。
Prometheusサービスの起動と有効化
Prometheusサービスを始動し、OSの再起動後も自動で起動するように設定します。
sudo systemctl start prometheus
sudo systemctl enable prometheus
Grafanaのインストールと設定
モニタリング結果を可視化するために、Grafanaをインストールします。
sudo dnf install -y grafana
必要に応じて、/etc/grafana/grafana.iniを編集して、インターフェース等を設定します。
Grafanaサービスの起動とアクセス
Grafanaサービスを起動し、ブラウザを使ってアクセスします。
sudo systemctl start grafana-server
sudo systemctl enable grafana-server
ブラウザでhttp://localhost:3000
にアクセスしてGrafanaにログインします。(初回ログイン時には、デフォルトのユーザー名とパスワードでログイン)
アラートルールの設定
Prometheus側でアラートルールを設定し、指定した条件が満たされたときに通知がいくようにします。
sudo vi /etc/prometheus/alert.rules
ルールを適用するため、Prometheusサービスをリロードします。
sudo systemctl reload prometheus
アラートマネージャーの設定
Prometheusのアラートを受け取るために、Alertmanagerを導入し、設定を行います。
sudo dnf install -y alertmanager
sudo vi /etc/alertmanager/alertmanager.yml
この手順を完了することで、Rocky Linux上での堅牢なシステムモニタリングとアラート通知環境を構築できます。本システムにより、トラブルシューティングの迅速化が図れるようになります。
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