Rocky Linuxでのシステムモニタリング&アラート設定ガイド

Rocky Linuxでのシステムモニタリング&アラート設定ガイド

この記事では、Rocky Linux上で効率的なシステムモニタリングを行い、必要な時にアラートを発する設定手法を紹介します。これにより、システムの健全性を維持し、潜在的な問題を迅速に察知できます。

監視ツールの選定とインストール

まず、よく使われる監視ツールである「Prometheus」をインストールします。

sudo dnf install -y epel-release
sudo dnf install -y prometheus

Prometheusの基本設定

Prometheusの設定ファイルを編集し、監視対象の定義を行います。

sudo vi /etc/prometheus/prometheus.yml

基本的な設定は、デフォルトで問題ありませんが、対象サーバーのアドレスや管理Port等、必要に応じて編集します。

Prometheusサービスの起動と有効化

Prometheusサービスを始動し、OSの再起動後も自動で起動するように設定します。

sudo systemctl start prometheus
sudo systemctl enable prometheus

Grafanaのインストールと設定

モニタリング結果を可視化するために、Grafanaをインストールします。

sudo dnf install -y grafana

必要に応じて、/etc/grafana/grafana.iniを編集して、インターフェース等を設定します。

Grafanaサービスの起動とアクセス

Grafanaサービスを起動し、ブラウザを使ってアクセスします。

sudo systemctl start grafana-server
sudo systemctl enable grafana-server

ブラウザでhttp://localhost:3000にアクセスしてGrafanaにログインします。(初回ログイン時には、デフォルトのユーザー名とパスワードでログイン)

アラートルールの設定

Prometheus側でアラートルールを設定し、指定した条件が満たされたときに通知がいくようにします。

sudo vi /etc/prometheus/alert.rules

ルールを適用するため、Prometheusサービスをリロードします。

sudo systemctl reload prometheus

アラートマネージャーの設定

Prometheusのアラートを受け取るために、Alertmanagerを導入し、設定を行います。

sudo dnf install -y alertmanager
sudo vi /etc/alertmanager/alertmanager.yml

この手順を完了することで、Rocky Linux上での堅牢なシステムモニタリングとアラート通知環境を構築できます。本システムにより、トラブルシューティングの迅速化が図れるようになります。