Rocky Linuxでのセキュリティパッチとアップデート管理
- 作成日 2025.03.03
- Rocky Linux
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Rocky Linuxは、安定性とセキュリティを重視したLinuxディストリビューションです。システムのセキュリティを維持するためには、定期的にセキュリティパッチやアップデートを適用することが重要です。本記事では、Rocky Linuxでのセキュリティパッチおよびアップデート管理の方法を解説します。
目次
1. パッケージ管理ツールdnfの基本
Rocky Linuxでは、パッケージ管理ツールとしてdnf(Dandified YUM)を使用します。このツールを使用することで、簡単にパッケージのインストール、アップデート、削除が行えます。
dnfのバージョン確認
dnf --version
パッケージリストを更新
sudo dnf update
2. セキュリティパッチの確認と適用
セキュリティパッチは、システムの脆弱性を修正する重要な更新です。定期的に確認し、適用することが推奨されます。
セキュリティ関連のアップデートを確認
sudo dnf updateinfo list security
セキュリティパッチを適用
sudo dnf update --security
3. 自動アップデートの設定
システムのアップデートを自動で行う設定をすることで、常に最新のセキュリティパッチを適用することができます。
auto-updateパッケージをインストール
sudo dnf install dnf-automatic
自動アップデートを有効にする
sudo systemctl enable --now dnf-automatic.timer
自動アップデートの設定ファイルを確認
cat /etc/dnf/automatic.conf
4. セキュリティパッチの適用履歴の確認
どのパッチが適用されたかを確認することも重要です。適用履歴を確認して、必要に応じて管理できます。
過去に適用されたアップデートを確認
sudo dnf history info last
5. 特定のパッケージのアップデートの確認と適用
すべてのパッケージではなく、特定のパッケージだけをアップデートしたい場合もあります。特定のパッケージに対してのみアップデートを適用する方法を説明します。
sudo dnf update <パッケージ名>
6. アップデートの確認スケジュールと通知設定
定期的にアップデートを確認し、通知を受け取ることで、手動での確認を効率化できます。アップデートの確認をスケジュールし、通知を設定する方法を解説します。
sudo crontab -e
0 2 * * * /usr/bin/dnf check-update
まとめ
Rocky Linuxでのセキュリティパッチとアップデートの管理は、システムを安全に保つために欠かせません。自動アップデートや手動でのアップデート確認など、さまざまな方法を活用して、常に最新の状態を保ちましょう。
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