UbuntuでLaravelをインストールする手順(初心者向け)
- 作成日 2026.03.25
- その他
UbuntuでLaravelを始めるときは、いきなりコードを書く前に「PHP」「Composer」「Laravel本体」が正しく入る状態を作ることが重要になる。LaravelはPHP製のフレームワークなので、Node.jsだけ入っていても動かない。逆に、PHPとComposerが揃っていれば、Laravelプロジェクトの作成自体はそれほど難しくない。この記事では、Ubuntu上でLaravelを動かすための最小構成を、ターミナル操作に不慣れな人でも追いやすい順番で整理する。
最初に理解しておくこと
Laravelをインストールするには、最低限次の3つが必要になる。
・PHP
・Composer
・Laravelプロジェクト本体
Laravelは「PHPで動くアプリのひな形」であり、Composerは「PHPパッケージ管理ツール」という位置づけになる。
つまり、Composerを通してLaravelを作成する、という流れになる。
Ubuntuのバージョンを確認する
最初に、自分のUbuntuバージョンを確認しておくと後で切り分けしやすい。
特に、古いUbuntuではPHPバージョンやパッケージ名が違うことがある。
lsb_release -a
または以下でも確認できる。
cat /etc/os-release
初心者向けには、まず Ubuntu 24.04 LTS や 22.04 LTS のようなサポート中のLTS版を使う方が安定しやすい。
システムを最新状態にしておく
インストール前にパッケージ情報を更新しておく。
これを飛ばすと、依存関係の解決で詰まることがある。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
発生しやすいエラー条件は、
・パッケージ情報が古い
・途中で他のapt処理が走っている
・sudo権限が無い
といったケース。
PHPをインストールする
Laravelを動かすにはPHPが必要。
Ubuntu 24.04 系なら標準パッケージで進めやすい。まずはPHP本体と、よく使う拡張を一緒に入れておくと後で困りにくい。
sudo apt install -y php php-cli php-common php-mbstring php-xml php-bcmath php-curl php-zip php-mysql unzip curl git
インストール後、バージョンを確認する。
php -v
ここでの発生しやすい問題は、
・PHP自体が入っていない
・拡張不足でComposer実行時にエラーになる
・複数バージョンのPHPが混在していて、想定と違うPHPが呼ばれる
というもの。
Composerをインストールする
Laravelのインストールや依存管理にはComposerが必要になる。
Composerは公式インストーラを使うのが分かりやすい。
cd ~
php -r “copy(‘https://getcomposer.org/installer’, ‘composer-setup.php’);”
php composer-setup.php
php -r “unlink(‘composer-setup.php’);”
この状態だとホームディレクトリに composer.phar が置かれる。
毎回 php composer.phar と打つのが面倒なら、全体コマンドとして使えるように移動する。
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer
インストール確認。
composer –version
発生しやすいエラー条件は、
・PHPの必要拡張が足りない
・ネットワーク制限でインストーラ取得に失敗する
・/usr/local/bin への移動に権限が足りない
といったケース。
Laravel Installerを入れる方法
Laravelプロジェクトの作成方法は主に2つある。
1つは Laravel Installer を入れて laravel new を使う方法。
もう1つは Composer から直接プロジェクトを作る方法。
初心者には、どちらか1つに統一した方が混乱しにくい。
まずは Laravel Installer を入れる方法。
composer global require laravel/installer
その後、Composerのグローバルバイナリパスを通す。
シェルがbashなら次の設定が一般的。
echo ‘export PATH=”$HOME/.config/composer/vendor/bin:$PATH”‘ >> ~/.bashrc
echo ‘export PATH=”$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH”‘ >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
環境によっては .config/composer/vendor/bin ではなく .composer/vendor/bin が使われるため、両方書いておくと切り分けしやすい。
確認コマンド。
laravel –version
発生しやすいエラー条件は、
・インストールは成功したのに laravel: command not found
・PATHが通っていない
・シェル設定ファイルを読み込み直していない
というもの。
Composerから直接Laravelプロジェクトを作る方法
Laravel Installerを使わず、Composerだけでプロジェクトを作ることもできる。
初心者にはこちらの方が分かりやすい場合もある。
composer create-project laravel/laravel myapp
これで myapp ディレクトリにLaravelプロジェクトが作成される。
ディレクトリ名は好きに変えてよい。
cd myapp
Laravel Installerを使うなら次のようになる。
laravel new myapp
cd myapp
どちらでも最終的にはLaravelプロジェクトが作られる。
ただし、記事やチームの手順ではどちらかに統一した方が混乱しにくい。
.envファイルとAPP_KEYを確認する
Laravelプロジェクトを作成したら、設定ファイルである .env を確認する。
通常は自動生成されるが、何らかの理由で不足している場合は .env.example からコピーする。
ls -la
.env が無い場合は次を実行する。
cp .env.example .env
その後、アプリケーションキーを生成する。
php artisan key:generate
発生しやすいエラー条件は、
・.env が存在しない
・APP_KEYが空
・key:generate 実行前にアプリを起動してエラーになる
というもの。
開発サーバーを起動する
Laravelが正しくインストールできたら、内蔵の開発サーバーを起動して動作確認する。
php artisan serve
通常は次のようなURLが表示される。
http://127.0.0.1:8000
ブラウザでそのURLを開き、Laravelの初期画面が表示されれば成功。
別ポートを使いたい場合は次のように指定できる。
php artisan serve –port=8080
発生しやすいエラー条件は、
・8000番ポートがすでに使われている
・プロジェクトディレクトリ外で実行している
・APP_KEY未設定やvendor不足で起動エラーになる
といったもの。
インストール直後に確認しておきたいコマンド
Laravelが動いても、内部状態を確認しておくと安心しやすい。
最低限、次のコマンドは覚えておくと便利。
php artisan –version
php artisan about
php artisan route:list
about は環境情報、PHPバージョン、DB設定、キャッシュ設定などを一括で見やすい。
初心者が「何が入っていて何が足りないか」を把握するのに役立つ。
データベースを使う前にやること
最初は画面表示だけで満足しがちだが、Laravelでは多くの場合データベースを使う。
その前に .env のDB設定を確認する必要がある。
DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=laravel
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=
もしSQLiteで手軽に始めたいなら、次のように切り替える方法もある。
touch database/database.sqlite
[code]
DB_CONNECTION=sqlite
DB_DATABASE=/フルパス/your-project/database/database.sqlite
設定後にマイグレーションを実行する。
php artisan migrate
発生しやすいエラー条件は、
・DBが存在しない
・ユーザー名やパスワードが違う
・SQLiteファイルパスが間違っている
というもの。
よくあるインストールエラーと対処
UbuntuでLaravel導入時によくある問題をまとめると次の通り。
・composer: command not found
→ Composerが入っていない、またはPATHが通っていない
・laravel: command not found
→ Laravel Installerは入ったがPATH未設定
・ Your requirements could not be resolved
→ PHP拡張不足、バージョン不一致
・ No application encryption key has been specified
→ .env 不足、APP_KEY未生成
・ Permission denied
→ ファイル権限不足、特に storage や bootstrap/cache
・ Failed to open stream
→ ディレクトリ権限やvendor不足
初心者の場合は、エラーメッセージを全部読まずに焦ってしまいがちだが、まず「コマンドが存在しないのか」「依存が足りないのか」「権限なのか」を分けるだけでかなり整理しやすい。
初心者向けの最短手順まとめ
最小限でLaravelを動かすだけなら、次の流れでほぼ十分。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
sudo apt install -y php php-cli php-common php-mbstring php-xml php-bcmath php-curl php-zip php-mysql unzip curl git
cd ~
php -r “copy(‘https://getcomposer.org/installer’, ‘composer-setup.php’);”
php composer-setup.php
php -r “unlink(‘composer-setup.php’);”
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer
composer create-project laravel/laravel myapp
cd myapp
php artisan key:generate
php artisan serve
この流れで初期画面まで確認できれば、Laravelのインストールは完了と考えてよい。
まとめ
UbuntuでLaravelをインストールする手順は、
・Ubuntuを更新する
・PHPと必要拡張を入れる
・Composerを入れる
・Laravelプロジェクトを作る
・APP_KEYを生成する
・php artisan serve で起動する
という順で進めると整理しやすい。
初心者がつまずきやすいのは、PATH設定、PHP拡張不足、.env と APP_KEY、DB設定の4つ。
ここを順番に確認できれば、Laravelの最初の壁はかなり越えやすくなる。
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