Ubuntuでext4ファイルシステムを修復する方法

  • 作成日 2026.06.07
  • 更新日 2026.06.18
  • ubuntu
Ubuntuでext4ファイルシステムを修復する方法

Ubuntuで突然の電源断やストレージ障害が発生すると、ext4ファイルシステムが破損することがあります。軽微な破損であればfsckコマンドを利用して修復可能です。本記事では、ext4ファイルシステムの状態確認から修復手順、安全な実施方法まで詳しく解説します。

ext4ファイルシステムとは

ext4はUbuntuで標準的に利用されているLinux向けファイルシステムです。

特徴

・高い安定性

・大容量ディスク対応

・ジャーナリング機能搭載

・高速な読み書き性能

通常は非常に安定していますが、ハードウェア障害や強制シャットダウンによって不整合が発生することがあります。

ファイルシステムエラーの症状

ext4に問題が発生すると以下のような症状が現れます。

・ファイルが開けない

・読み書きエラーが発生する

・システム起動に失敗する

・ディスクがRead-onlyになる

・カーネルログにI/Oエラーが出力される

特に起動時にfsck実行を求められる場合はファイルシステムの修復が必要です。

対象デバイスを確認する

修復前に対象パーティションを確認します。

lsblk -f

表示例

または

df -hT

現在利用しているext4パーティションを確認します。

マウント状態を確認する

fsckは通常、マウント中のパーティションでは実行できません。

確認

mount | grep ext4

/dev/sda1 on / type ext4

ルートパーティションを修復する場合はリカバリーモードやLive USBを利用します。

ext4ファイルシステムをチェックする

アンマウント可能なパーティションの場合

sudo umount /dev/sdb1

チェックのみ実行

sudo fsck.ext4 -f /dev/sdb1

または

sudo e2fsck -f /dev/sdb1

エラーがある場合は修復候補が表示されます。

自動修復を実行する

確認メッセージごとに回答したくない場合

sudo fsck.ext4 -y /dev/sdb1

または

sudo e2fsck -y /dev/sdb1

「-y」を付けることで修復提案に自動でYesを選択します。

修復内容によっては一部ファイルがlost+foundへ移動される場合があります。

ルートパーティションを修復する方法

ルートファイルシステムは起動中のため直接修復できません。

方法1

GRUBからRecovery Modeを起動

手順

  1. Ubuntu起動時にGRUBを表示
  2. Advanced options for Ubuntuを選択
  3. Recovery modeを選択
  4. fsckメニューを実行

Ubuntuが自動的にファイルシステムチェックを行います。

Live USBから修復する方法

システムが起動しない場合はUbuntu Live USBを利用します。

手順

  1. Live USBで起動
  2. 「Try Ubuntu」を選択
  3. ターミナルを開く

対象デバイス確認

lsblk -f

修復実行

sudo fsck.ext4 -f /dev/sda1

システム停止中のため安全に修復できます。

次回起動時にfsckを強制実行する

今すぐ修復できない場合は次回起動時に実施できます。

sudo touch /forcefsck

再起動

sudo reboot

起動時にファイルシステムチェックが実行されます。

Ubuntuのバージョンによっては以下も利用できます。

sudo tune2fs -c 1 /dev/sda1

ディスク障害も確認する

ファイルシステム破損の原因がストレージ故障の場合があります。

SMART情報確認

sudo apt install smartmontools

確認

sudo smartctl -a /dev/sda

注意すべき項目

・Reallocated Sector Count

・Pending Sector Count

・Offline Uncorrectable

これらの値が増加している場合はSSDやHDDの交換を検討します。

修復後の確認方法

修復完了後は再度チェックを行います。

sudo fsck.ext4 -f /dev/sdb1

正常な例

clean

または

Filesystem clean

エラーが表示されなければ修復完了です。

まとめ

Ubuntuのext4ファイルシステムが破損した場合は、「fsck.ext4」または「e2fsck」を利用して修復できます。

データ損失を防ぐためにも、修復前には可能な限りバックアップを取得し、ルートパーティションの場合はRecovery ModeやLive USBから実行することが重要です。また、ファイルシステムエラーが頻発する場合は、SMART情報を確認してストレージ自体の故障も疑うようにしましょう。