‘else’ is not recognized as an internal or external command の解決方法

コマンドプロンプト（CMD）でバッチスクリプトを実行中に「’else’ is not recognized as an internal or external command, operable program or batch file」というエラーが発生する場合があります。このエラーは、if-else文の記述ミスや構文エラーが主な原因です。本記事では、このエラーの発生条件と解決方法を解説します。

1. エラーの発生条件
2. 正しいif-else文の構文
3. 間違った例と修正方法
4. 改行によるエラーを防ぐ
5. コマンドブロックの閉じ忘れ
6. 複数のコマンドを含むif-else文
7. 変数の評価方法
8. エラーが発生する具体例
9. 管理者権限での実行を確認
10. デバッグ方法
11. まとめ

エラーの発生条件

if文とelse文の間に不適切な改行がある
コマンドブロックの括弧が正しく閉じられていない
バッチスクリプトの構文エラー

正しいif-else文の構文

バッチスクリプトでのif-else文は以下の形式で記述します。

if CONDITION (
    REM 条件が真の場合の処理
) else (
    REM 条件が偽の場合の処理
)

間違った例と修正方法

間違った記述例と正しい記述を比較します。

// 間違った例
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
)
else (
    echo 条件が偽
)

// 修正後
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
) else (
    echo 条件が偽
)

改行によるエラーを防ぐ

if文とelse文の間に改行がある場合、エラーが発生します。一行で記述するか、括弧の配置を確認してください。

// 改行によるエラー例
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
)
else
(
    echo 条件が偽
)

// 修正後
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
) else (
    echo 条件が偽
)

コマンドブロックの閉じ忘れ

括弧を閉じ忘れるとエラーが発生します。

// 閉じ忘れの例
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
else (
    echo 条件が偽
)

// 修正後
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
) else (
    echo 条件が偽
)

複数のコマンドを含むif-else文

if文とelse文の中に複数のコマンドを含める場合も、必ず括弧で囲みます。

if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
    echo 実行中
) else (
    echo 条件が偽
    echo 実行停止
)

変数の評価方法

環境変数の評価には正しい構文を使用してください。

// 間違った例
if %var% == value (
    echo 条件が真
)

// 修正後
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
)

エラーが発生する具体例

以下のスクリプトはエラーを引き起こします。

// エラー例
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真
) else echo 条件が偽

管理者権限での実行を確認

一部のスクリプトは管理者権限が必要です。エラーが解決しない場合は、管理者としてコマンドプロンプトを実行してください。

// 管理者としてコマンドプロンプトを実行
右クリック -> 「管理者として実行」

デバッグ方法

スクリプトをデバッグする際には、エコー機能を使用して問題箇所を特定します。

// デバッグの例
setlocal enabledelayedexpansion
if "%var%" == "value" (
    echo 条件が真: %var%
) else (
    echo 条件が偽: %var%
)

まとめ

‘else’ is not recognized as an internal or external command エラーは、主に構文のミスや括弧の配置の誤りが原因です。正しい構文を使用し、スクリプトのデバッグを行うことで、エラーを解消できます。