PostgreSQLでの『Column Does Not Exist』エラーの解決方法
- 作成日 2025.06.04
- PostgreSQL
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このエラーは、指定した列名が存在しない場合に発生する。大文字小文字の扱いや、スキーマの指定漏れ、JOIN時の曖昧な列名、動的SQLなど、原因は多岐にわたる。クエリの記述ミスだけでなく、PostgreSQL特有の仕様によるものも多いため、構造を正しく理解することが重要になる。
目次
エラーの基本構文と発生条件
ERROR: column "foo" does not exist
LINE 1: SELECT foo FROM users;
このエラーは以下のような条件で発生する:
- 実際にその列が存在しない
- クエリ内の列名に誤字がある
- 大文字で定義された列名に対して小文字でアクセスしている
- テーブルのエイリアスやスキーマ名が適切に使われていない
原因1: 単純な列名のスペルミス
-- 実際のカラムが full_name のとき
SELECT fullname FROM users;
列名のスペルミスや、カラムの存在を確認せずにクエリを実行した場合に典型的に起こる。
原因2: PostgreSQLの大文字と小文字の扱い
PostgreSQLでは、SQLで記述された識別子(列名やテーブル名)は、デフォルトで小文字に変換される。
-- このテーブルがあるとする
CREATE TABLE users ("FullName" TEXT);
以下のクエリはエラーになる:
SELECT FullName FROM users;
-- → ERROR: column "fullname" does not exist
このように、"FullName"
とクォートで囲まれた識別子は、大文字小文字が区別される。
解決策1: カラム名は常に小文字で定義・参照する
-- テーブル作成時
CREATE TABLE users (full_name TEXT);
-- 参照時
SELECT full_name FROM users;
PostgreSQLでは一貫して小文字を使用することで、多くの混乱を避けられる。
解決策2: 大文字の列を使うなら必ずダブルクォートで囲む
-- 作成時に大文字を含んでしまった場合
CREATE TABLE users ("FullName" TEXT);
-- 参照時はクォートで囲む必要がある
SELECT "FullName" FROM users;
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