NetworkError: Fetch operation failed の解決方法

NetworkError: Fetch operation failed の解決方法

「NetworkError: Fetch operation failed」は、JavaScriptのFetch APIでネットワーク操作が失敗した場合に発生します。このエラーが発生する条件と具体的な解決方法について詳しく解説します。

エラーの発生条件

  • ネットワーク接続がない
  • サーバーが応答しない
  • URLが間違っている
  • CORS(クロスオリジンリソース共有)に問題がある
  • タイムアウトが発生した
  • サーバーが500系エラーを返している

原因1: ネットワーク接続がない

Fetch APIが実行された環境でネットワーク接続が切断されている場合に発生します。

解決方法1: ネットワーク接続の確認

デバイスがインターネットに接続されているか確認します。

// ネットワーク接続を確認
navigator.onLine; // trueの場合、オンライン状態

原因2: サーバーが応答しない

Fetchがリクエストを送信したサーバーがダウンしている場合に発生します。

解決方法2: サーバーの状態を確認

サーバーが応答しているか確認します。以下のコマンドを使用してサーバーが動作中か確認できます。

// サーバーの応答確認(例: curlコマンド)
curl -I https://example.com

原因3: URLが間違っている

Fetchで指定したURLが正しくない場合に発生します。

解決方法3: URLを修正

Fetchで指定したURLが正しいか確認します。

// 正しいURLを指定
fetch('https://example.com/api/data')
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error));

原因4: CORSエラー

サーバーがクロスオリジンリクエストを許可していない場合に発生します。

解決方法4: サーバー側のCORS設定を確認

サーバーが正しくCORSを設定しているか確認します。

// サーバー側のCORS設定例(Node.jsの場合)
const express = require('express');
const cors = require('cors');
const app = express();

app.use(cors());

app.get('/api/data', (req, res) => {
  res.json({ message: 'CORS設定が正しい場合、このメッセージが表示されます。' });
});

app.listen(3000);

原因5: タイムアウトが発生した

Fetchリクエストがサーバーからの応答を待つ間にタイムアウトする場合に発生します。

解決方法5: タイムアウトの設定

Fetchをカスタマイズしてタイムアウトを設定します。

// タイムアウトを設定する例
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;

// 5秒後にリクエストを中止
setTimeout(() => controller.abort(), 5000);

fetch('https://example.com/api/data', { signal })
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error('タイムアウトまたはエラー:', error));

原因6: サーバーが500系エラーを返している

サーバーが500系(内部サーバーエラーなど)のエラーを返す場合に発生します。

解決方法6: サーバーログの確認

サーバーログを確認して、500系エラーの原因を特定します。

// サーバーログを確認
tail -f /var/log/server.log

原因7: HTTPSが正しく設定されていない

HTTPS通信中に証明書エラーが発生する場合に起きます。

解決方法7: 証明書の確認と更新

HTTPS証明書が有効か確認します。必要に応じてLet’s Encryptなどで更新します。

// OpenSSLで証明書確認
openssl s_client -connect example.com:443

原因8: 不正なJSON応答

サーバーから返されるデータがJSON形式ではない場合に発生します。

解決方法8: サーバーのレスポンス内容を確認

サーバーが返すレスポンスをデバッグします。

// レスポンスをテキストで確認
fetch('https://example.com/api/data')
  .then(response => response.text())
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error));

原因9: プロキシ設定の問題

プロキシサーバーを使用している場合、その設定に問題がある可能性があります。

解決方法9: プロキシ設定を確認

プロキシ設定が正しいか確認します。

// プロキシ設定を利用したFetch例
fetch('https://example.com/api/data', {
  headers: {
    'Proxy-Authorization': 'Basic base64encodedcredentials'
  }
});

原因10: アクセストークンの不足

認証が必要なAPIでトークンを含めないリクエストを送信するとエラーが発生します。

解決方法10: トークンを付与

ヘッダーにトークンを追加してリクエストします。

// トークンを付与したFetch例
fetch('https://example.com/api/secure-data', {
  headers: {
    'Authorization': 'Bearer yourAccessToken'
  }
})
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error));

まとめ

「NetworkError: Fetch operation failed」は、さまざまな原因で発生します。適切な原因を特定し、対処することで問題を解決できます。