NetworkError: Fetch operation failed の解決方法
「NetworkError: Fetch operation failed」は、JavaScriptのFetch APIでネットワーク操作が失敗した場合に発生します。このエラーが発生する条件と具体的な解決方法について詳しく解説します。
- 1. エラーの発生条件
- 2. 原因1: ネットワーク接続がない
- 3. 解決方法1: ネットワーク接続の確認
- 4. 原因2: サーバーが応答しない
- 5. 解決方法2: サーバーの状態を確認
- 6. 原因3: URLが間違っている
- 7. 解決方法3: URLを修正
- 8. 原因4: CORSエラー
- 9. 解決方法4: サーバー側のCORS設定を確認
- 10. 原因5: タイムアウトが発生した
- 11. 解決方法5: タイムアウトの設定
- 12. 原因6: サーバーが500系エラーを返している
- 13. 解決方法6: サーバーログの確認
- 14. 原因7: HTTPSが正しく設定されていない
- 15. 解決方法7: 証明書の確認と更新
- 16. 原因8: 不正なJSON応答
- 17. 解決方法8: サーバーのレスポンス内容を確認
- 18. 原因9: プロキシ設定の問題
- 19. 解決方法9: プロキシ設定を確認
- 20. 原因10: アクセストークンの不足
- 21. 解決方法10: トークンを付与
- 22. まとめ
エラーの発生条件
- ネットワーク接続がない
- サーバーが応答しない
- URLが間違っている
- CORS(クロスオリジンリソース共有)に問題がある
- タイムアウトが発生した
- サーバーが500系エラーを返している
原因1: ネットワーク接続がない
Fetch APIが実行された環境でネットワーク接続が切断されている場合に発生します。
解決方法1: ネットワーク接続の確認
デバイスがインターネットに接続されているか確認します。
// ネットワーク接続を確認
navigator.onLine; // trueの場合、オンライン状態原因2: サーバーが応答しない
Fetchがリクエストを送信したサーバーがダウンしている場合に発生します。
解決方法2: サーバーの状態を確認
サーバーが応答しているか確認します。以下のコマンドを使用してサーバーが動作中か確認できます。
// サーバーの応答確認(例: curlコマンド)
curl -I https://example.com原因3: URLが間違っている
Fetchで指定したURLが正しくない場合に発生します。
解決方法3: URLを修正
Fetchで指定したURLが正しいか確認します。
// 正しいURLを指定
fetch('https://example.com/api/data')
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(error => console.error(error));原因4: CORSエラー
サーバーがクロスオリジンリクエストを許可していない場合に発生します。
解決方法4: サーバー側のCORS設定を確認
サーバーが正しくCORSを設定しているか確認します。
// サーバー側のCORS設定例(Node.jsの場合)
const express = require('express');
const cors = require('cors');
const app = express();
app.use(cors());
app.get('/api/data', (req, res) => {
res.json({ message: 'CORS設定が正しい場合、このメッセージが表示されます。' });
});
app.listen(3000);原因5: タイムアウトが発生した
Fetchリクエストがサーバーからの応答を待つ間にタイムアウトする場合に発生します。
解決方法5: タイムアウトの設定
Fetchをカスタマイズしてタイムアウトを設定します。
// タイムアウトを設定する例
const controller = new AbortController();
const signal = controller.signal;
// 5秒後にリクエストを中止
setTimeout(() => controller.abort(), 5000);
fetch('https://example.com/api/data', { signal })
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(error => console.error('タイムアウトまたはエラー:', error));原因6: サーバーが500系エラーを返している
サーバーが500系(内部サーバーエラーなど)のエラーを返す場合に発生します。
解決方法6: サーバーログの確認
サーバーログを確認して、500系エラーの原因を特定します。
// サーバーログを確認
tail -f /var/log/server.log原因7: HTTPSが正しく設定されていない
HTTPS通信中に証明書エラーが発生する場合に起きます。
解決方法7: 証明書の確認と更新
HTTPS証明書が有効か確認します。必要に応じてLet’s Encryptなどで更新します。
// OpenSSLで証明書確認
openssl s_client -connect example.com:443原因8: 不正なJSON応答
サーバーから返されるデータがJSON形式ではない場合に発生します。
解決方法8: サーバーのレスポンス内容を確認
サーバーが返すレスポンスをデバッグします。
// レスポンスをテキストで確認
fetch('https://example.com/api/data')
.then(response => response.text())
.then(data => console.log(data))
.catch(error => console.error(error));原因9: プロキシ設定の問題
プロキシサーバーを使用している場合、その設定に問題がある可能性があります。
解決方法9: プロキシ設定を確認
プロキシ設定が正しいか確認します。
// プロキシ設定を利用したFetch例
fetch('https://example.com/api/data', {
headers: {
'Proxy-Authorization': 'Basic base64encodedcredentials'
}
});原因10: アクセストークンの不足
認証が必要なAPIでトークンを含めないリクエストを送信するとエラーが発生します。
解決方法10: トークンを付与
ヘッダーにトークンを追加してリクエストします。
// トークンを付与したFetch例
fetch('https://example.com/api/secure-data', {
headers: {
'Authorization': 'Bearer yourAccessToken'
}
})
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(error => console.error(error));まとめ
「NetworkError: Fetch operation failed」は、さまざまな原因で発生します。適切な原因を特定し、対処することで問題を解決できます。
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