PHPエラー『Warning: Header Already Sent』の解決方法

  • 作成日 2025.05.28
  • php
PHPエラー『Warning: Header Already Sent』の解決方法

PHPアプリケーションで『Warning: Header Already Sent』というエラーが発生した場合の対処法を詳しく説明します。このエラーは、HTTPヘッダーを送信する前に何らかの出力が行われた場合に発生します。空白や改行、またはHTMLタグの出力が原因となることが多いです。具体的な解決策をステップバイステップで紹介します。

エラーの発生条件

このエラーは、HTTPヘッダーを送信する前に何らかの出力が行われた場合に発生します。例えば、ファイルの先頭や末尾に空白や改行がある、またはHTMLタグが出力されている場合などが考えられます。

ファイルの先頭と末尾の空白を確認する

まず、ファイルの先頭と末尾に空白や改行がないか確認します。以下のようにファイルの先頭と末尾を確認します。

<?php
// ファイルの先頭に空白や改行がないか確認
header('Location: /new-page.php');
exit;
?>

ここで、ファイルの先頭と末尾に空白や改行がないか確認します。

出力バッファリングを使用する

出力バッファリングを使用することで、ヘッダー送信前の出力を防ぐことができます。以下のようにob_start関数を使用します。

<?php
ob_start();
// 何らかの処理
header('Location: /new-page.php');
ob_end_flush();
exit;
?>

ここで、出力バッファリングが正しく使用されているか確認します。

HTMLタグの出力を確認する

HTMLタグが出力されていないか確認します。以下のようにHTMLタグの出力を確認します。

<?php
// HTMLタグが出力されていないか確認
header('Location: /new-page.php');
exit;
?>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>Page Title</title>
</head>
<body>
    <p>Hello, World!</p>
</body>
</html>

ここで、HTMLタグが出力されていないか確認します。

エラーレポートを確認する

エラーレポートの設定を確認することで、警告を抑制できます。以下のようにエラーレポートを設定します。

error_reporting(E_ALL & ~E_WARNING);

ここで、警告が抑制されるか確認します。

デバッグ情報を追加する

デバッグ情報を追加することで、エラーの原因を特定しやすくなります。例えば、以下のようにデバッグ情報を追加します。

<?php
if (headers_sent($filename, $linenum)) {
    die("Headers already sent in $filename on line $linenum");
}

header('Location: /new-page.php');
exit;
?>

このコードを追加すると、ヘッダーが既に送信されている場合にエラーメッセージが表示されます。

エラーログを確認する

エラーログを確認することで、エラーの原因を特定できる場合があります。以下のコマンドでエラーログを確認します。

tail -f /var/log/php_errors.log

このコマンドを実行すると、PHPのエラーログをリアルタイムで確認できます。

ファイルのエンコーディングを確認する

ファイルのエンコーディングが正しいか確認します。以下のようにファイルのエンコーディングを確認します。

<?php
// ファイルのエンコーディングを確認
header('Location: /new-page.php');
exit;
?>

ここで、ファイルのエンコーディングが正しいか確認します。

BOMを削除する

BOM(Byte Order Mark)がファイルに含まれている場合、エラーが発生することがあります。以下のようにBOMを削除します。

<?php
// BOMを削除
header('Location: /new-page.php');
exit;
?>

ここで、BOMが正しく削除されているか確認します。

まとめ

『Warning: Header Already Sent』というエラーは、HTTPヘッダーを送信する前に何らかの出力が行われた場合に発生します。ファイルの先頭と末尾の空白確認、出力バッファリングの使用、HTMLタグの出力確認、BOMの削除など、ステップバイステップで問題を解決していくことが重要です。