Railsのエラー『ActiveRecord::StatementInvalid: SQLite3::SQLException』の解決方法

RailsアプリケーションでSQLiteを使用している際に、『ActiveRecord::StatementInvalid: SQLite3::SQLException』というエラーが発生することがあります。このエラーの発生条件や原因、解決方法を詳しく説明します。

エラーの発生条件

このエラーは以下のような状況で発生します：

以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります：

ActiveRecord::StatementInvalid: SQLite3::SQLException: no such table: users

この場合、`users` テーブルが存在しないためエラーが発生しています。

データベースにテーブルが存在するか確認するために、以下のコマンドを実行します：

rails db:migrate:status

もし `users` テーブルが作成されていない場合、マイグレーションを実行します：

rails db:migrate

それでも解決しない場合、マイグレーションをリセットしてみます：

rails db:reset

マイグレーションが正しく適用されていない場合、エラーが発生することがあります。以下のコマンドで再実行できます：

rails db:rollback STEP=1
rails db:migrate

手動でSQLを実行する場合、構文エラーが原因で発生することがあります。例えば、以下のような誤ったSQL文：

SELECT * FROM users WHERE name = "John Doe";

SQLiteでは `”` はカラム名を囲むために使われるので、値を囲むには `’` を使用する必要があります。

SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe';

カラムの型と挿入しようとしている値が合わない場合、エラーが発生します。例えば、`age` カラムが `INTEGER` 型なのに、文字列を挿入しようとするとエラーになります。

INSERT INTO users (name, age) VALUES ('John Doe', 'twenty');

この場合、`’twenty’` を整数値に修正します。

INSERT INTO users (name, age) VALUES ('John Doe', 20);

スキーマファイル (`db/schema.rb`) とデータベースの実際の状態がずれている場合、エラーが発生することがあります。

以下のコマンドを実行してスキーマを最新の状態に更新します：

rails db:migrate
rails db:schema:load

SQLiteは一部のデータベース機能（外部キー制約やALTER COLUMNなど）をサポートしていません。例えば、以下のようなマイグレーションはエラーになります：

change_column :users, :age, :string

SQLiteでは `change_column` は直接使用できないため、新しいカラムを作成し、データを移行してから古いカラムを削除する必要があります。

SQLiteはファイルベースのデータベースなので、同時アクセスによるロックが原因でエラーが発生することがあります。

ActiveRecord::StatementInvalid: SQLite3::BusyException: database is locked

この場合、データベースのロックを解除するために、一度サーバーを停止し、再起動します：

rails server --binding=0.0.0.0

『ActiveRecord::StatementInvalid: SQLite3::SQLException』のエラーは、以下のような原因で発生します：

適切なデバッグ手順を踏むことで、エラーを解決できます。