Rocky LinuxでのDNSサーバーのセットアップ

Rocky LinuxでのDNSサーバーのセットアップ

この記事では、Rocky LinuxにDNSサーバーをセットアップする方法について説明します。DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスの変換を行う重要な役割を果たします。ここでは、BINDを使用したDNSサーバーの設定手順を紹介します。

1. BINDのインストール

まずは、BIND(Berkeley Internet Name Domain)をインストールします。以下のコマンドを使用してインストールを行います。

sudo dnf install bind bind-utils

2. BINDの設定ファイルの確認

BINDの設定ファイルは通常、/etc/named.confにあります。このファイルを編集してDNSゾーンを設定します。設定ファイルを開くには以下のコマンドを使用します。

sudo nano /etc/named.conf

3. ゾーンの設定

DNSゾーンの設定を行います。以下のようにゾーンの設定を追加します。

zone "example.com" IN {
type master;
file "/var/named/example.com.db";
};

4. ゾーンデータファイルの作成

ゾーンデータファイルを作成します。以下のコマンドを使用して新しいファイルを作成します。

sudo nano /var/named/example.com.db

次に、以下の内容をファイルに追加します。

$TTL 86400
@ IN SOA ns.example.com. admin.example.com. (
2024010101 ; Serial
3600 ; Refresh
1800 ; Retry
604800 ; Expire
86400 ) ; Negative Cache TTL
;
@ IN NS ns.example.com.
@ IN A 192.168.1.1
ns IN A 192.168.1.1
www IN A 192.168.1.2

5. BINDの起動と自動起動設定

BINDを起動し、自動起動を設定します。以下のコマンドを使用して操作を行います。

sudo systemctl start named
sudo systemctl enable named

6. ファイアウォールの設定

DNSサーバーが正しく動作するように、ファイアウォールの設定を行います。以下のコマンドを使用してDNSポートを開放します。

sudo firewall-cmd --permanent --add-service=dns
sudo firewall-cmd --reload

7. DNSサーバーのテスト

設定が正しく行われたか確認するために、digコマンドを使用してDNSサーバーをテストします。

dig @localhost example.com

正しい結果が得られれば、DNSサーバーのセットアップは成功です。