RHELでのGitの導入と基本的な使用法 – バージョン管理をはじめよう

RHELでのGitの導入と基本的な使用法 – バージョン管理をはじめよう

この記事では、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)環境でGitを導入し、基本的な使用法を説明します。Gitを使うことで、ソースコードの管理やチームでのコラボレーションを効率化できます。

Gitとは

Gitは分散型バージョン管理システムで、コードの変更履歴を記録し、複数人での共同作業を可能にします。

前提条件

  • Red Hat Enterprise Linux 8または9がインストール済み
  • rootまたはsudo権限を持つユーザー
  • インターネット接続が可能

Gitのインストール

Gitをインストールするには以下を実行します。

sudo dnf install git -y

インストール後、バージョンを確認します。

git --version

Gitの初期設定

ユーザー名とメールアドレスを設定します。

git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your.email@example.com"

設定を確認します。

git config --list

リポジトリの作成

新しいGitリポジトリを作成します。

mkdir my_project
cd my_project
git init

既存のディレクトリをリポジトリ化する場合:

cd existing_directory
git init

ファイルのステージングとコミット

新しいファイルを追加し、ステージングします。

echo "Sample content" > sample.txt
git add sample.txt

変更をコミットします。

git commit -m "Initial commit"

リモートリポジトリの追加

リモートリポジトリを追加します。

git remote add origin https://github.com/yourusername/repository.git

リモートリポジトリを確認します。

git remote -v

変更のプッシュ

ローカルの変更をリモートリポジトリにプッシュします。

git push -u origin main

リモートリポジトリのクローン

リモートリポジトリをクローンしてローカルにコピーします。

git clone https://github.com/yourusername/repository.git

変更の確認

変更内容を確認します。

git status
git diff

ブランチの作成と管理

新しいブランチを作成します。

git branch feature-branch

ブランチを切り替えます。

git checkout feature-branch

ブランチを削除する場合:

git branch -d feature-branch

マージとコンフリクトの解決

ブランチをマージします。

git checkout main
git merge feature-branch

コンフリクトが発生した場合、ファイルを編集し、以下を実行します。

git add .
git commit

タグの利用

タグを作成してバージョンを記録します。

git tag -a v1.0 -m "Version 1.0"
git push origin v1.0

Gitログの確認

コミット履歴を確認します。

git log

簡易表示の場合:

git log --oneline

トラブルシューティング

Gitのエラーが発生した場合、以下を確認します。

  • リモートリポジトリのURL設定
  • 認証情報
  • ファイルの競合状況