PHPのエラー『Parse Error: Unexpected T_STRING』の解決方法

  • 作成日 2025.02.22
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PHPのエラー『Parse Error: Unexpected T_STRING』の解決方法

PHPを書いていると、『Parse Error: Unexpected T_STRING』というエラーに遭遇することがあります。このエラーは、コードの構文が正しくない場合に発生します。この記事では、このエラーの原因と解決方法について詳しく説明します。

エラーの発生条件

『Parse Error: Unexpected T_STRING』は、PHPがコードを解析する際に、予期しない文字列(T_STRING)が現れた場合に発生します。このエラーは、主に以下のような状況で発生します。

1. セミコロンの欠落

PHPでは、各ステートメントの終わりにセミコロン(;)を付ける必要があります。セミコロンが欠落していると、このエラーが発生します。

<?php
echo "Hello, World" // セミコロンが欠落している
?>

2. 文字列の引用符が正しく閉じられていない

文字列を囲む引用符(シングルクォートまたはダブルクォート)が正しく閉じられていない場合にも、このエラーが発生します。

<?php
echo "Hello, World; // 引用符が閉じられていない
?>

3. 関数やクラスの定義が正しくない

関数やクラスを定義する際に、構文が正しくないとこのエラーが発生します。例えば、関数名の後にスペースがない場合などです。

<?php
functionmyFunction() { // 関数名の後にスペースがない
    // 関数の内容
}
?>

4. 予約語の誤用

PHPの予約語を変数名や関数名として使用すると、このエラーが発生することがあります。

<?php
$function = "myFunction"; // 'function'は予約語
?>

5. 配列の構文が正しくない

配列を定義する際に、カンマや角括弧が正しく使用されていないと、このエラーが発生します。

<?php
$array = [1, 2, 3; // カンマではなくセミコロンが使用されている
?>

6. 名前空間の誤った使用

名前空間を定義する際に、構文が正しくないとこのエラーが発生します。

<?php
namespace MyNamespace // セミコロンが欠落している
?>

7. クラスのプロパティやメソッドの定義が正しくない

クラスのプロパティやメソッドを定義する際に、構文が正しくないとこのエラーが発生します。

<?php
class MyClass {
    public $property // セミコロンが欠落している

    public function myMethod() {
        // メソッドの内容
    }
}
?>

8. コメントの誤った使用

コメントを正しく使用しないと、このエラーが発生することがあります。特に、複数行コメントの終了記号が欠落している場合に注意が必要です。

<?php
/* このコメントは終了記号が欠落している
echo "Hello, World";
?>

9. 文字列内のエスケープシーケンスの誤り

文字列内でエスケープシーケンスを正しく使用しないと、このエラーが発生することがあります。

<?php
echo "This is a bad escape sequence: \"; // エスケープシーケンスが正しくない
?>

10. ファイルの終端に予期しない文字がある

PHPファイルの終端に予期しない文字があると、このエラーが発生することがあります。特に、ファイルの最後に空白行や不要な文字がある場合に注意が必要です。

<?php
echo "Hello, World";
?>
<!-- ここに不要な文字や空白行がある -->

11. クラスの継承が正しくない

クラスを継承する際に、構文が正しくないとこのエラーが発生します。

<?php
class MyClass extends AnotherClass // セミコロンが欠落している
{
    // クラスの内容
}
?>

12. インターフェースの定義が正しくない

インターフェースを定義する際に、構文が正しくないとこのエラーが発生します。

<?php
interface MyInterface // セミコロンが欠落している
{
    // インターフェースの内容
}
?>

これらの例を見てわかるように、『Parse Error: Unexpected T_STRING』は、主に構文エラーによって発生します。エラーメッセージをよく読み、該当する行を確認することで、問題を特定しやすくなります。