The filename or extension is too long の解決方法

「The filename or extension is too long」というエラーは、Windowsでファイルやフォルダの名前がシステムの制限を超えたときに発生します。Windowsでは、ファイル名やパスの長さに制限があり、このエラーが発生する原因となります。この記事では、このエラーが発生する条件とその解決方法について詳しく説明します。
エラーが発生する条件
- ファイルまたはフォルダのパスが260文字を超えている場合(Windowsの古いバージョンで発生)
- 特定のアプリケーションで長いファイル名を使用している場合
- ネットワークドライブや外部ストレージで深いフォルダ階層を使用している場合
- Windows 10の一部設定で「長いパス」をサポートしていない場合
ファイルパスの制限
Windowsの旧バージョン(Windows 7以前)では、ファイルパスは最大で260文字までに制限されています。この制限を超えると「The filename or extension is too long」エラーが発生します。これにより、長いパスを持つファイルやフォルダにアクセスできなくなります。
Windows 10の長いパスの制限を解除する
Windows 10では、グループポリシーまたはレジストリ設定を変更することで、長いファイルパスの制限を解除できます。以下の手順で設定を変更できます。
- 「グループポリシーエディター」を開きます。
- 「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「ファイルシステム」を選択します。
- 「NTFSで長いパスを有効にする」を「有効」に設定します。
レジストリで長いパスのサポートを有効にする
レジストリを変更することで、Windowsで長いファイルパスを使用できるようになります。以下の手順を試してください。
- 「regedit」を開き、次のキーを探します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem
- 「LongPathsEnabled」を右クリックして「修正」を選択し、値を「1」に設定します。
- システムを再起動して変更を適用します。
パスを短縮する
ファイル名やフォルダ名が長すぎる場合は、パスを短縮してエラーを回避できます。フォルダ名やファイル名をより簡潔にして、パス全体の長さを減らすことが解決策となります。
UNCパスを使用する
ネットワークドライブでファイルにアクセスする場合、UNC(Universal Naming Convention)パスを使用することで長いパスを処理できることがあります。UNCパスは、ドライブレターを使わずにファイルにアクセスする方法です。
\\server\share\folder\file.txt // UNCパスの例
ツールを使って長いパスを処理する
「7-Zip」や「Total Commander」などのファイルマネージャーを使用すると、長いファイルパスを処理できることがあります。これらのツールは、Windowsの標準ファイルエクスプローラーではアクセスできないファイルにアクセスする手助けとなります。
ネットワークドライブや外部ストレージでの長いパス
外部ストレージやネットワークドライブに保存されているファイルが長すぎる場合、同様のエラーが発生することがあります。これらの場合も、上記の方法を適用するか、ローカルドライブにコピーして作業を行うことが解決策となります。
ファイル名に特殊文字を避ける
ファイル名に使用する特殊文字(例:<, >, :, *, ?, |)が原因で、パスが長くなることがあります。これらの特殊文字を避けることで、ファイル名を短縮することができます。
ファイルシステムを変更する
NTFSファイルシステムでは長いパスをサポートしていますが、古いFAT32などのファイルシステムを使用している場合は、長いファイルパスが原因でエラーが発生します。ファイルシステムをNTFSに変更することで、長いパスをサポートすることができます。
まとめ
「The filename or extension is too long」エラーは、ファイルまたはフォルダのパスがシステムの制限を超えた場合に発生します。Windows 10では設定を変更することで、長いパスのサポートを有効にできますが、それ以外にもパスを短縮したり、外部ツールを使用したりすることで問題を解決できます。パスの長さを管理することが重要です。
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