RHELを使ったWebサーバーの構築 – ApacheとNginxの違いと設定方法
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) でのWebサーバー構築には、ApacheとNginxが人気です。両者の違いと基本的な設定方法を探り、適切なサーバー選択をサポートします。
目次
ApacheとNginxの概要
Apacheは、モジュールベースであり多機能、設定の柔軟性が高いサーバーです。Nginxは、非同期処理を行い、軽量で高パフォーマンスを提供するサーバーです。
性能の違い
Apacheはプロセスベースで処理を行うため、同時接続数が多いとパフォーマンスに影響が出やすいです。Nginxはイベント駆動型であり、高い同時接続数を低リソースで処理可能です。
使用シーンとメリット
Apacheは複雑な機能やモジュールが必要な場合に最適。Nginxは、静的コンテンツの配信やリバースプロキシ用途に優れています。
Apacheのインストール
ApacheをRHELにインストールし、初期設定を実行します。
sudo yum install httpd
sudo systemctl start httpd
sudo systemctl enable httpdApacheの基本設定
Apacheの設定ファイルを編集し、サーバーの基本的な構成を行います。
sudo vi /etc/httpd/conf/httpd.confNginxのインストール
NginxをRHELにインストールし、サーバーを起動します。
sudo yum install nginx
sudo systemctl start nginx
sudo systemctl enable nginxNginxの基本設定
Nginxの設定ファイルを編集し、基本的なサーバー構成を行います。
sudo vi /etc/nginx/nginx.confバーチャルホストの設定
異なるドメイン名を同一サーバーで扱うための、バーチャルホストの設定を行います。
# Apache
sudo vi /etc/httpd/conf.d/vhost.conf
# Nginx
sudo vi /etc/nginx/conf.d/vhost.confSSL/TLSによるセキュリティ強化
OpenSSLを使用してSSL/TLSを設定し、安全な通信を確立します。
# Apache
sudo yum install mod_ssl
sudo vi /etc/httpd/conf.d/ssl.conf
# Nginx
sudo yum install openssl
sudo vi /etc/nginx/nginx.conf静的コンテンツの配信
静的ファイルを効率的に配信するための設定を行い、リソースを最適化します。
リバースプロキシの設定
Nginxをリバースプロキシとして設定し、リクエストを適切に転送します。
# Nginx
server {
listen 80;
server_name example.com;
location / {
proxy_pass http://localhost:8080;
}
}ログ管理とモニタリング
サーバーのログ設定とパフォーマンスモニタリングの手法を実践します。
# Apache
sudo vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
# Nginx
sudo vi /etc/nginx/nginx.confRHEL環境において、ApacheとNginxそれぞれの特徴を押さえつつ、適切なWebサーバーの構成と管理を行うことができます。
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