‘X’ is not recognized as a valid date/time の解決方法

バッチスクリプトやコマンドライン操作中に「’X’ is not recognized as a valid date/time」というエラーが発生する場合があります。このエラーは、日付や時刻のフォーマットが期待される形式と一致しないことが主な原因です。本記事では、このエラーの発生条件と解決方法について詳しく解説します。
目次
エラーの発生条件
- コマンドで指定された日付や時刻が無効な形式である
- ロケール設定がスクリプトで期待されるフォーマットと一致していない
- 変数に誤った値が代入されている
- 外部プログラムやスクリプトで日付/時刻を解析できない
日付フォーマットの確認
Windowsのコマンドプロンプトでは、システムロケールに依存した日付/時刻形式が使用されます。正しい形式で入力されているか確認してください。
// 正しいフォーマットの例(日本のロケール)
2025/01/23
23:45:00
// 無効なフォーマットの例
2025-23-01
45:67:89
システムロケールの確認と変更
日付/時刻のフォーマットがロケール設定と一致しない場合、エラーが発生します。システムロケールを確認して変更する方法を以下に示します。
- コントロールパネルを開く
- 「地域」または「地域と言語」を選択
- 「形式」タブで希望のロケールを選択
スクリプト内でのロケールの考慮
スクリプト内でロケールを指定することで、特定の形式を使用できます。
// ロケールを考慮したスクリプト例
for /f "tokens=1-3 delims=/" %%a in ('date /t') do (
set day=%%a
set month=%%b
set year=%%c
)
echo 日付: %year%/%month%/%day%
PowerShellを使用した日付操作
PowerShellでは、標準のDateTimeオブジェクトを使用して正確な日付/時刻を取得できます。
// 日付の取得例
Get-Date -Format "yyyy/MM/dd HH:mm:ss"
// 無効な形式を指定するとエラーが発生
[datetime]::Parse("2025-99-99")
日付の検証方法
日付が有効かどうかを検証するロジックをスクリプトに追加します。
// 日付の検証例(バッチスクリプト)
set dateInput=2025/01/23
echo.%dateInput% | findstr /r "^[0-9]\{4\}/[0-9]\{2\}/[0-9]\{2\}$" >nul
if %errorlevel%==0 (
echo 有効な日付です。
) else (
echo 無効な日付です。
)
時間の検証方法
同様に、時間が有効かどうかを検証します。
// 時間の検証例
set timeInput=23:45:00
echo.%timeInput% | findstr /r "^[0-9]\{2\}:[0-9]\{2\}:[0-9]\{2\}$" >nul
if %errorlevel%==0 (
echo 有効な時間です。
) else (
echo 無効な時間です。
)
環境変数を使用したフォーマットの統一
環境変数を使用して、フォーマットを一貫させることができます。
// 統一フォーマットの設定
set FORMAT_DATE=yyyy/MM/dd
set FORMAT_TIME=HH:mm:ss
echo 現在の日付と時刻: %FORMAT_DATE% %FORMAT_TIME%
外部ツールの使用
外部ツール(例: awk、sed)を使用して日付/時刻フォーマットを強制的に変換することも可能です。
// awkを使用した変換例
echo 2025/01/23 | awk '{gsub("/", "-"); print}'
まとめ
‘X’ is not recognized as a valid date/time エラーは、日付や時刻の形式の不一致が原因です。システムロケールの確認やスクリプト内での形式の統一により、問題を解決できます。
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