Vue warn: Do not use built-in or reserved HTML elements as component id: inputの解決方法
「Vue warn: Do not use built-in or reserved HTML elements as component id: input」という警告は、HTMLの予約済み要素名をVueコンポーネントとして使用した場合に発生します。このエラーの原因と解決方法について詳しく説明します。
目次
エラーの発生条件
- Vue 3またはVue 2で予約済みのHTML要素名をコンポーネント名として使用している場合
- 特定のタグ名(例: , , など)をカスタムコンポーネントとして登録している場合
- 命名規則がVueの推奨に従っていない場合
エラー例
以下のコードは、予約済み要素名をコンポーネント名に使用している例です。
<script>
import { defineComponent } from 'vue';
export default defineComponent({
name: 'input', // 予約済み要素名
setup() {
return {};
}
});
</script>
<template>
<input /> <!-- コンポーネントとして解釈される -->
</template>エラーの背景
- HTMLには予約済み要素(例: , , など)が存在し、ブラウザによって特別な動作が割り当てられています。
- Vueはこれらの要素名をカスタムコンポーネント名として使用することを禁止しています。
- 予約済み要素名を使用すると、ブラウザのネイティブ要素とVueのカスタムコンポーネントが競合します。
解決方法: コンポーネント名を変更する
予約済み要素名を使用している場合は、別の名前に変更します。
<script>
import { defineComponent } from 'vue';
export default defineComponent({
name: 'CustomInput', // コンポーネント名を変更
setup() {
return {};
}
});
</script>
<template>
<CustomInput />
</template>解決方法: コンポーネント名の命名規則を守る
Vueでは、カスタムコンポーネント名はキャメルケースまたはケバブケースで記述することが推奨されています。
// キャメルケース
<script>
export default {
name: 'MyButton'
};
</script>
// ケバブケース
<template>
<my-button></my-button>
</template>解決方法: コンポーネント登録時の名前衝突を回避する
グローバル登録またはローカル登録時に予約済み要素名を避けて名前を指定します。
<script>
import CustomInput from './CustomInput.vue';
export default {
components: {
CustomInput // inputではなく別名を使用
}
};
</script>エラーを確認する方法: コンソールメッセージ
このエラーは、ブラウザのコンソールに警告として表示されます。警告メッセージを確認し、予約済み要素名を使用している箇所を特定します。
予約済み要素名のリスト
inputbuttonselecttextareadivspan
解決方法: プラグインや外部ライブラリの影響を確認
使用しているプラグインや外部ライブラリが、予約済み要素名を使用している可能性があります。ライブラリのコードを確認し、必要に応じて修正します。
既存のコードベースを確認する
大規模なコードベースでは、grepやコード検索ツールを使用して予約済み要素名がコンポーネント名として使用されていないか確認します。
テストケースの追加
テストコードに、予約済み要素名が誤って使用されていないことを検証するチェックを追加します。
まとめ
「Vue warn: Do not use built-in or reserved HTML elements as component id: input」は、Vueで予約済みのHTML要素名をコンポーネント名として使用した場合に発生するエラーです。適切な命名規則を守り、競合を回避することで、この問題を解決できます。
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