Hydration completed but contains mismatches の解決方法
- 作成日 2025.01.15
- その他

「Hydration completed but contains mismatches」エラーは、Reactのサーバーサイドレンダリング(SSR)を使用する際に発生することがあります。このエラーは、サーバーでレンダリングされたHTMLとクライアントでのレンダリング結果が一致しない場合に発生します。クライアントサイドでの状態がサーバーサイドで生成された内容と異なる場合、Reactはこの警告を表示します。以下で、エラーを解決する方法を詳細に解説します。
- 1. 1. エラーの発生条件
- 2. 2. エラーメッセージの内容
- 3. 3. サーバーサイドレンダリング(SSR)の理解
- 4. 4. どこで発生するか
- 5. 5. クライアントサイドの初期状態とサーバーサイドの状態を一致させる
- 6. 6. useEffect と useLayoutEffect の使い分け
- 7. 7. 初期データの取得方法の見直し
- 8. 8. コンディショナルレンダリングの使用
- 9. 9. クライアントサイドでのDOMの変更を避ける
- 10. 10. 状態の管理方法の見直し
- 11. 11. React.StrictModeの影響を確認
- 12. 12. Hydrationの再実行を試す
- 13. 13. コンポーネントのレンダリング順序を確認
- 14. 14. 結論
1. エラーの発生条件
このエラーは、以下のような条件下で発生します:
- サーバーサイドでレンダリングされたHTMLとクライアントサイドでのHTMLが一致しない。
- クライアントサイドで状態が変化するタイミングで、HTMLが異なる内容に変化する。
- Reactコンポーネントの初期状態がサーバーとクライアントで異なる。
2. エラーメッセージの内容
エラーメッセージは次のようになります。
Warning: Hydration completed but contains mismatches.
3. サーバーサイドレンダリング(SSR)の理解
SSRでは、サーバーがHTMLを事前に生成してクライアントに送信します。クライアントサイドでのReactの初期化後、サーバーから送信されたHTMLと一致する必要があります。これが一致しないと、上記のエラーが発生します。
4. どこで発生するか
主に、ReactがSSRでHTMLを初期化する際にクライアント側の状態がサーバー側の状態と異なる場合に発生します。たとえば、クライアント側の状態を元にレンダリングされたコンポーネントがサーバーでレンダリングされたHTMLと一致しない場合です。
5. クライアントサイドの初期状態とサーバーサイドの状態を一致させる
SSRでは、サーバーでレンダリングした結果とクライアント側で初期化する際の状態が一致していることが重要です。状態が異なる場合、Reactが警告を発生させます。これを防ぐには、状態をサーバーサイドとクライアントサイドで一貫性を持たせる必要があります。
6. useEffect と useLayoutEffect の使い分け
useEffectやuseLayoutEffectを使う際、これらのフックはクライアントサイドでのみ実行されます。そのため、SSRを行っている場合、これらのフックを利用するとサーバーでのHTMLと異なる内容がレンダリングされる可能性があります。サーバーとクライアントで実行結果が異なる場合は、useEffectを慎重に使用しましょう。
7. 初期データの取得方法の見直し
サーバーとクライアントで異なるデータを扱う場合、データの取得タイミングを見直す必要があります。サーバーでデータを取得してHTMLを生成し、その後クライアントでデータを再取得して再レンダリングされると、HTMLが不一致になる可能性があります。
8. コンディショナルレンダリングの使用
サーバーとクライアントでのレンダリングに違いがある場合は、クライアントサイドでのみレンダリングするように条件付きレンダリングを使用することが効果的です。例えば、データがロードされる前にサーバーサイドでレンダリングされる部分を防ぐ方法です。
if (typeof window !== 'undefined') {
// クライアントサイドのみで動作
}
9. クライアントサイドでのDOMの変更を避ける
サーバーサイドで生成されたHTMLとクライアントサイドでレンダリングされた結果が異なる場合、DOMを手動で変更しないようにしましょう。手動での変更は、Reactの仮想DOMと実際のDOMに不一致を生じさせ、エラーを引き起こす可能性があります。
10. 状態の管理方法の見直し
Reactコンポーネントでの状態管理方法が適切でない場合、SSRとクライアントでの状態が一致しなくなることがあります。状態管理ライブラリを使って、サーバーサイドでの状態とクライアントサイドでの状態を同期させることが重要です。
11. React.StrictModeの影響を確認
React.StrictModeを使用している場合、開発環境でのみ発生するエラーが出ることがあります。StrictModeでは、意図しない副作用や不一致を検出するために、追加のレンダリングが行われるため、これが原因でエラーが発生することがあります。StrictModeを無効にして確認するのも一つの手です。
12. Hydrationの再実行を試す
Reactが正しくHydrationを完了していない場合、Hydrationを再実行することによってエラーを解決できることがあります。再レンダリングを試みてください。
ReactDOM.hydrate(<App />, document.getElementById('root'));
13. コンポーネントのレンダリング順序を確認
コンポーネントのレンダリング順序が原因で不一致が生じることがあります。レンダリング順序や親子コンポーネントのレンダリングタイミングを見直してみましょう。
14. 結論
「Hydration completed but contains mismatches」エラーは、サーバーサイドレンダリングとクライアントサイドでの不一致が原因で発生します。状態管理やレンダリングの順序を見直し、サーバーとクライアントで同じ結果を得られるようにすることで、エラーを解決できます。
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