Invalid or unexpected token の解決方法

JavaScriptやその他のプログラミング環境で「Invalid or unexpected token」というエラーが発生することがあります。このエラーの原因と発生条件、詳細な解決方法について解説します。
目次
1. エラーの発生条件
- コード内に予期しない文字やトークンが含まれている場合
- ファイルのエンコーディングが正しく設定されていない場合
- 構文エラーや未閉じの文字列リテラルが存在する場合
- ライブラリやモジュールの読み込み時に不適切なコードが含まれている場合
2. 特殊文字や不要な記号の確認
コードに不要な記号や特殊文字が含まれていないか確認します。
// 問題例
const greeting = "Hello; // 閉じていないクォート
// 修正例
const greeting = "Hello";
3. ファイルのエンコーディングをUTF-8に設定
ファイルがUTF-8で保存されていることを確認します。特にBOM付きのエンコーディングが問題となる場合があります。
4. 意図しない改行や空白を削除
不要な改行や空白がエラーを引き起こすことがあります。
// 問題例
const number = 42
; // 不要な改行
// 修正例
const number = 42;
5. ES6+の構文に対応している環境を使用
古いブラウザや環境でES6以降の構文を使用するとエラーが発生することがあります。
// 問題例
const sum = (a, b) => a + b; // ES6構文
// 修正例 (古い環境用)
function sum(a, b) {
return a + b;
}
6. インポート文の確認
モジュールのインポートが正しく記述されているか確認します。
// 問題例
import { MyComponent } from "./components/MyComponent" // セミコロンがない
// 修正例
import { MyComponent } from "./components/MyComponent";
7. 未閉じの構文を確認
括弧や文字列リテラルが正しく閉じられているか確認します。
// 問題例
if (true {
console.log("Hello");
}
// 修正例
if (true) {
console.log("Hello");
}
8. JSONデータの整合性を確認
JSONデータが正しい形式であるか確認します。
// 問題例
{
"name": "John",
"age": 30, // 末尾のカンマが不要
}
// 修正例
{
"name": "John",
"age": 30
}
9. シンタックスチェックツールを使用
ESLintなどのツールを使用して構文エラーを検出します。
// ESLintのインストールと使用例
npm install eslint --save-dev
npx eslint your-file.js
10. キャッシュのクリア
ブラウザやNode.jsのキャッシュが原因で古いコードが読み込まれる場合があります。
// キャッシュのクリア (Node.js)
npm cache clean --force
11. Babelを使用してコードをトランスパイル
最新の構文を古い環境向けにトランスパイルします。
// Babelのインストールと使用例
npm install @babel/core @babel/cli @babel/preset-env --save-dev
npx babel your-file.js --out-file output.js
12. 最新バージョンのライブラリやフレームワークを使用
使用しているライブラリやフレームワークが最新バージョンであることを確認します。
まとめ
「Invalid or unexpected token」というエラーは、構文エラーや環境の問題が原因で発生します。この記事を参考に原因を特定し、適切に対処してください。
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