不動産売買契約書の印紙代を計算するEXCEL関数
不動産売買契約書に必要な印紙代を計算するEXCELの関数を解説します。条件に応じた印紙代の計算方法をシンプルに実装できます。
目次
計算の前提条件
売買代金はセル「J18」に入力されます。セル「K40」には、以下のいずれかの値が入力される想定です。
- 電子(なし): 印紙代が不要
- 折半: 印紙代を半額負担
- 全額: 印紙代を全額負担
印紙代の金額テーブル
売買代金に応じた印紙代は以下の表に基づいて計算されます。
- 100,000円以下: 0円
- 500,000円以下: 200円 (折半: 100円)
- 1,000,000円以下: 500円 (折半: 250円)
- 5,000,000円以下: 1,000円 (折半: 500円)
- 10,000,000円以下: 5,000円 (折半: 2,500円)
- 50,000,000円以下: 10,000円 (折半: 5,000円)
- 100,000,000円以下: 30,000円 (折半: 15,000円)
- 500,000,000円以下: 60,000円 (折半: 30,000円)
- 1,000,000,000円以下: 160,000円 (折半: 80,000円)
- 5,000,000,000円以下: 320,000円 (折半: 160,000円)
- それ以上: 480,000円 (折半: 240,000円)
関数の概要
セル「K40」の値に応じて以下のロジックで計算します。
- 電子(なし): 印紙代は「0円」
- 折半: 該当する金額の半額を返す
- 全額: 該当する金額の全額を返す
- その他: エラーとして「エラー」を表示
関数の実装
以下の関数をEXCELに入力してください。
=IF(K40="電子(なし)",0,
IF(K40="折半",VLOOKUP(J18,{0,0;100000,100;500000,250;1000000,500;5000000,2500;10000000,5000;50000000,15000;100000000,30000;500000000,80000;1000000000,160000;5000000000,320000;999999999999,480000},2,TRUE),
IF(K40="全額",VLOOKUP(J18,{0,0;100000,200;500000,500;1000000,1000;5000000,5000;10000000,10000;50000000,30000;100000000,60000;500000000,160000;1000000000,320000;5000000000,480000},2,TRUE),
"エラー")))
電子(なし)の場合の計算例
売買代金が500,000円で、セル「K40」が「電子(なし)」の場合、結果は0円です。
折半の場合の計算例
売買代金が10,000,000円で、セル「K40」が「折半」の場合、結果は2,500円です。
全額の場合の計算例
売買代金が10,000,000円で、セル「K40」が「全額」の場合、結果は5,000円です。
関数の動作確認
テストケースを複数入力し、関数が正しく動作しているか確認します。
エラー処理の重要性
想定外の値がセル「K40」に入力された場合、「エラー」と表示されることで問題を認識できます。
関数の拡張性
金額テーブルを変更することで、新しい印紙代にも柔軟に対応可能です。
運用上の注意点
売買代金や印紙代の規則が変更された場合、関数を更新してください。
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