RHELにおけるMySQLのレプリケーション設定 – 高可用性の実現

RHELにおけるMySQLのレプリケーション設定 – 高可用性の実現

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 上でMySQLのレプリケーションを設定することで、データベースの高可用性と負荷分散を実現します。この記事では、MySQLレプリケーション設定の詳細な手順をステップバイステップで説明します。

MySQLのインストールと初期設定

MySQLをRHELにインストールし、基本的な設定を行います。

sudo yum install mysql-server
sudo systemctl start mysqld
sudo mysql_secure_installation

マスターサーバーの設定

データベースのマスターサーバーとして設定するために、必要なパラメータを設定します。

sudo vi /etc/my.cnf

# [mysqld]セクションに以下を追加
server-id=1
log-bin=mysql-bin

レプリケーション用ユーザーの作成

マスターサーバー上でスレーブサーバーがアクセスするためのユーザーを作成します。

mysql -u root -p

CREATE USER 'repl_user'@'%' IDENTIFIED BY 'password';
GRANT REPLICATION SLAVE ON <em>.</em> TO 'repl_user'@'%';
FLUSH PRIVILEGES;

データのダンプと転送

現在のデータベース状態をスレーブサーバーに適用するために、データをダンプして転送します。

mysqldump -u root -p --all-databases --master-data > dbdump.sql
scp dbdump.sql user@slave_server:/path/to/directory

スレーブサーバーの設定

スレーブサーバーにMySQLをインストールし、マスターからのデータを受信する準備を行います。

sudo yum install mysql-server
sudo systemctl start mysqld
sudo vi /etc/my.cnf

# [mysqld]セクションに以下を追加
server-id=2
relay-log=relay-log

スレーブサーバーへのデータ復元

転送されたデータベースダンプを利用して、スレーブサーバーにデータを復元します。

mysql -u root -p < /path/to/directory/dbdump.sql

レプリケーションの開始

スレーブサーバー上でレプリケーションプロセスを開始し、マスターに追従させます。

mysql -u root -p

CHANGE MASTER TO
MASTER_HOST='master_server_ip',
MASTER_USER='repl_user',
MASTER_PASSWORD='password',
MASTER_LOG_FILE='mysql-bin.000001',
MASTER_LOG_POS=0;
START SLAVE;

レプリケーション状態の確認

スレーブサーバーが正常にマスターに追従しているかを確認します。

SHOW SLAVE STATUS\G

スレーブの同期とリカバリ

スレーブサーバーがマスターと同期していることを確認し、問題があればリカバリします。

レプリケーションのトラブルシューティング

よくあるエラーの原因を特定し、それに応じた修正を行います。

読取負荷分散の実装

スレーブサーバーを使用して、読取専用のクエリを処理することにより、負荷を分散させます。

アップグレードとメンテナンスの計画

レプリケーション環境を維持するための計画を立て、将来的なアップグレードに備えます。

これらの手順を通じて、RHEL環境におけるMySQLのレプリケーションを効率的に設定し、高可用性と冗長性を確保します。