Rocky LinuxでのSystemDタイマーを活用したスケジューリング入門
- 作成日 2024.12.03
- Rocky Linux
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この記事では、Rocky LinuxでSystemDタイマーを使用したタスクのスケジューリングについて詳細に解説します。従来のCronに代わって、より柔軟かつ強力なスケジューリングが可能になります。
目次
SystemDタイマーの基本概念
SystemDタイマーは、SystemDの一部として提供されるスケジューリング機能で、指定された時間にサービスやタスクを自動で実行することができます。これにより、より統一された管理が可能となります。
タイマーユニットとサービスユニットの関係
タイマーユニットは実行する対象のサービスユニットとペアで設定されます。サービスユニットが実行するタスクの定義、タイマーユニットがそのスケジュールを決定します。
サービスユニットファイルの作成
まず、実行したいタスクを定義するサービスユニットファイルを作成します。例として、定期的にシステムのバックアップを取るサービスユニットを作成します。
sudo vi /etc/systemd/system/backup.service
ファイル内容:
[Unit]
Description=Database Backup Service
[Service]
ExecStart=/usr/local/bin/backup.sh
タイマーユニットファイルの作成
次に、上述のサービスを実行するタイミングを指定するタイマーユニットファイルを作成します。
sudo vi /etc/systemd/system/backup.timer
ファイル内容:
[Unit]
Description=Run Backup Service Daily
[Timer]
OnCalendar=<em>-</em>-* 03:00:00
Persistent=true
[Install]
WantedBy=timers.target
タイマーの有効化と起動
タイマーユニットを有効化し、起動します。これにより、自動的にスケジュールされた時間にタスクが実行されるようになります。
sudo systemctl enable backup.timer
sudo systemctl start backup.timer
タイマーの状態確認とログの確認
タイマーが正常に動作しているかを確認します。また、ログをチェックしてタスクが正しく実行されたかを確認します。
systemctl list-timers
journalctl -u backup.service
スケジュールの変更と最適化
必要に応じてOnCalendar
の値を変更し、タスクのスケジュールを最適化します。式の柔軟性により、より詳細な時間指定が可能です。
クリーニングとメンテナンス
不要になったタイマーユニットやサービスユニットを無効化や削除する方法について説明します。定期的な見直しはシステムの健康維持に重要です。
sudo systemctl disable backup.timer
sudo rm /etc/systemd/system/backup.timer
sudo rm /etc/systemd/system/backup.service
SystemDタイマーを活用することで、Rocky Linuxで効率的なスケジューリングを行い、生産性の向上が図れます。
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