Rocky LinuxでのKubernetesとHelmを使ったアプリケーションデプロイメントの実践ガイド
- 作成日 2024.11.29
- Rocky Linux
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この記事では、Rocky Linux環境でKubernetesとHelmを組み合わせてアプリケーションをデプロイするためのステップを詳細に説明します。Helmチャートを使用することで、Kubernetesデプロイメントがより簡単かつ効率的になります。
作業環境の準備
Rocky Linux上にKubernetesクラスタを構築し、すべてのノードが正しく通信できることを確認します。
kubectl cluster-info
kubectl get nodes
Helmのインストール
Helmをインストールし、適切に動作するように設定します。HelmはKubernetes上のパッケージ管理ツールとして機能します。
curl https://raw.githubusercontent.com/helm/helm/main/scripts/get-helm-3 | bash
Tillerの排除とHelmのセキュリティ確保
Helm v3からはTillerがなくなりました。直接クライアントのみの操作になるため、セキュリティ設定を簡潔に行えます。
Helmリポジトリの追加
公式のHelmチャートリポジトリを追加します。これにより、多くのアプリケーションを素早くデプロイできます。
helm repo add stable https://charts.helm.sh/stable
helm repo update
サンプルアプリケーションのデプロイ
nginxをサンプルとしてHelmでデプロイします。Helmはチャートを使ってテンプレート化されたKubernetesのリソースを管理します。
helm install my-nginx stable/nginx-ingress
カスタムチャートの作成
必要に応じて、独自のチャートを作成し、アプリケーションの環境固有の設定を反映させます。
helm create my-chart
Helmチャートの構造とカスタマイズ
Helmチャートのディレクトリ構造を理解し、values.yamlを使用してデプロイメントをカスタマイズします。
デプロイされたアプリケーションの状態確認
kubectlとHelmのコマンドを使用して、デプロイされたアプリケーションの状態をチェックします。
kubectl get all
helm list
アプリケーションのアップグレードとロールバック
Helmを使用してアプリケーションをアップグレードしたり、以前のバージョンにロールバックする方法を紹介します。
helm upgrade my-nginx stable/nginx-ingress -f custom-values.yaml
helm rollback my-nginx 1
トラブルシューティングと共通の問題解決
デプロイメント中に遭遇する可能性のある一般的な問題と、それらを解決するためのヒントやコツを説明します。
[code]
kubectl describe pod [POD_NAME]
kubectl logs [POD_NAME]
以上の手順で、Rocky LinuxにおけるKubernetesとHelmを用いたアプリケーションデプロイメントが効率的かつスケーラブルに実現可能です。
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