知らないと損をする!? RHELパフォーマンスチューニング、10の裏技
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のパフォーマンスを最大限引き出すためのチューニングテクニックを紹介します。これらの方法を実践することで、システムの効率と速度が向上します。
目次
プロセスの優先順位設定でCPUリソースを最適化
niceコマンドを使ってプロセスの優先順位を変更し、重要なタスクが確実にリソースを獲得するように調整。
sudo renice -n -5 -p [PID]メモリキャッシュの最適化でI/Oパフォーマンスを向上
vm.dirty_ratioパラメータを調整し、ディスクへの書き込み頻度を制御。
sudo sysctl -w vm.dirty_ratio=15スワップの利用を抑えてレスポンスを改善
スワップ使用を下げるために、vm.swappinessを調整し、物理メモリ内での処理を促進。
sudo sysctl -w vm.swappiness=10ネットワークスタックのパラメータを調整
TCPウィンドウサイズを最適化し、ネットワークのスループットを最大化。
sudo sysctl -w net.core.rmem_max=16777216
sudo sysctl -w net.core.wmem_max=16777216ファイルディスクリプタの制限を増加して高負荷に対応
fs.file-maxを設定し、大量の同時接続に耐えるシステムを構築。
sudo sysctl -w fs.file-max=100000カーネルスケジューラのチューニング
プロセッサ負荷分散の方法を調整し、全体的な応答を改善。
sudo sysctl -w kernel.sched_migration_cost_ns=5000000I/Oスケジューラの選択でディスク性能を最適化
特定の用途に最適なI/Oスケジューラを選択して設定します。
echo deadline | sudo tee /sys/block/sda/queue/scheduler大規模ファイル転送のためのパラメータ調整
転送効率を高めるために、プロトコル設定を微調整。
sudo sysctl -w net.ipv4.tcp_mtu_probing=1CacheとBufferの効果的な利用
カーネルキャッシュの使用を最適化し、作業効率を上げます。
ログのレベルを調整してシステム負荷を軽減
ログの量を減らすことで、ディスクI/O負荷を低下させ、システムを軽快に保つ。
sudo vi /etc/rsyslog.conf
# *.info;mail.none;authpriv.none;cron.none /var/log/messages組み込み診断ツールでパフォーマンスを検証
systemtapやperfを活用して、ボトルネックを特定し、適切な対応を実施。
sudo yum install systemtap perf
perf stat ls定期的な性能監視でチューニングを継続
ツールを使ってシステムの性能を継続的に監視し、必要に応じて調整を行いつつ安定運用を目指す。
これらの裏技を活用することで、RHELのパフォーマンスを最大限に引き出し、業務効率を劇的に向上させることができます。
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