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Rocky LinuxでのNTPサーバーセットアップ方法

Rocky LinuxでのNTPサーバーセットアップ方法

この記事では、Rocky LinuxでNTPサーバーをセットアップし、ネットワーク内の他のサーバーやデバイスの時間同期を行う方法を解説します。NTP（Network Time Protocol）は、正確な時間を維持し、ログやスケジュールされたタスクの信頼性を高めるために重要です。

目次

1. NTPサーバーの必要性と基本概念

NTPサーバーは、ネットワーク上のデバイスやシステム間で時間を正確に同期するために使用されます。特に、ログの整合性やタスクのスケジュール管理において、正確な時間設定が重要です。

2. NTPパッケージのインストール

まず、Rocky LinuxにNTPパッケージをインストールします。次のコマンドを実行してください。

sudo dnf install -y ntp

3. NTPサーバーの設定

インストール後、NTPサーバーの設定ファイルを編集して、サーバーの設定を行います。設定ファイルは /etc/ntp.conf にあります。ここでは、NTPサーバーとして使用する上位のタイムサーバーを指定します。

sudo nano /etc/ntp.conf

4. タイムサーバーの指定

設定ファイルで、上位のNTPサーバーを指定します。例として、以下の行を設定ファイルに追加または修正します。

server 0.centos.pool.ntp.org iburst
server 1.centos.pool.ntp.org iburst
server 2.centos.pool.ntp.org iburst
server 3.centos.pool.ntp.org iburst

「iburst」オプションは、サーバーへの初回接続時に同期を迅速に行うためのオプションです。

5. NTPサービスの起動と有効化

設定が完了したら、NTPサービスを起動し、自動起動を有効にします。

sudo systemctl start ntpd
sudo systemctl enable ntpd

6. ファイアウォールの設定

NTPはUDPの123ポートを使用するため、ファイアウォールに例外ルールを追加します。次のコマンドを実行してください。

sudo firewall-cmd --permanent --add-service=ntp
sudo firewall-cmd --reload

7. NTPサーバーの動作確認

最後に、NTPサーバーが正しく動作しているかを確認します。以下のコマンドでNTPサーバーの同期状況を確認できます。

ntpq -p

8. クライアントからの接続設定（オプション）

他のデバイスをこのNTPサーバーと同期させたい場合、クライアントデバイスの /etc/ntp.conf ファイルにサーバーのIPアドレスを追加します。

server [NTPサーバーのIPアドレス] iburst

まとめ

Rocky LinuxでのNTPサーバーのセットアップは、パッケージのインストールから設定、サービスの起動とファイアウォール設定まで、簡単に行えます。これにより、ネットワーク内のデバイス間で正確な時間同期が可能になります。