Rocky Linuxでのカーネルモジュールの手動ロードとアンロード方法
- 作成日 2024.10.09
- Mantis Rocky Linux

この記事では、Rocky Linuxでカーネルモジュールを手動でロードおよびアンロードする方法について解説します。カーネルモジュールは、カーネルの機能を拡張するためのプログラムであり、特定のハードウェアやソフトウェア機能をサポートするのに役立ちます。
1. カーネルモジュールとは?
カーネルモジュールは、Linuxカーネルに動的に追加できるプログラムです。モジュールをロードすることで、特定のハードウェアのサポートや機能を追加できます。モジュールは必要に応じて手動でロードまたはアンロードすることができます。
2. カーネルモジュールの確認
現在ロードされているカーネルモジュールを確認するには、以下のコマンドを実行します。
lsmod
このコマンドは、現在ロードされているすべてのモジュールをリスト表示します。
3. カーネルモジュールの手動ロード
モジュールを手動でロードするには、modprobe
コマンドを使用します。例えば、dummy
モジュールをロードする場合、以下のコマンドを実行します。
sudo modprobe dummy
これにより、指定したモジュールがカーネルにロードされます。
4. カーネルモジュールの手動アンロード
不要なモジュールをアンロードするには、modprobe -r
コマンドを使用します。以下のコマンドは、先ほどロードしたdummy
モジュールをアンロードします。
sudo modprobe -r dummy
これで、モジュールがカーネルからアンロードされます。
5. カーネルモジュールの自動ロード設定
特定のカーネルモジュールを自動でロードしたい場合は、/etc/modules-load.d/
ディレクトリに設定ファイルを作成します。例えば、dummy.conf
ファイルを作成し、以下の内容を追加します。
sudo vi /etc/modules-load.d/dummy.conf
dummy
これにより、システム起動時に自動的にdummy
モジュールがロードされます。
6. カーネルモジュールの依存関係
カーネルモジュールには依存関係が存在することがあります。モジュールの依存関係を確認するには、以下のコマンドを使用します。
modinfo -F depends モジュール名
このコマンドは、指定したモジュールに依存している他のモジュールを表示します。
7. トラブルシューティング
モジュールが正しくロードされない場合、システムログを確認して問題の詳細を把握することができます。
dmesg | grep モジュール名
これにより、モジュールのロード時のエラーや警告を確認できます。
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