Ubuntuで定期的にスクリプトを実行するためのcronジョブ設定方法

この記事では、Ubuntuで定期的にスクリプトを自動実行するために、cronジョブを設定する方法について解説します。システム管理やバックアップ作業を自動化するのに非常に便利です。

cronとは？

cronはLinux系OSで使用されるタスクスケジューラで、指定した時刻や間隔で自動的にスクリプトやコマンドを実行することができます。

cronジョブの基本構文

cronジョブを設定するには、crontabファイルを編集します。crontabには以下のような構文で実行スケジュールを記述します。

* * * * * /path/to/script.sh

それぞれのアスタリスクは次の意味を持ちます：

• 1番目：分（0-59）
• 2番目：時（0-23）
• 3番目：日（1-31）
• 4番目：月（1-12）
• 5番目：曜日（0-7、0と7は日曜日）

cronジョブを編集・設定する

cronジョブを設定するためには、以下のコマンドでcrontabを編集します。

crontab -e

これでエディタが開くので、実行したいスクリプトのスケジュールを記述します。

毎日指定の時間にスクリプトを実行する

例えば、毎日午前2時にスクリプトを実行したい場合は次のように記述します。

0 2 * * * /path/to/script.sh

これで毎日午前2時に/path/to/script.shが実行されます。

毎分実行されるcronジョブ

毎分スクリプトを実行したい場合は、次のように記述します。

* * * * * /path/to/script.sh

*を指定した場合、毎分となります。

これで1分ごとにスクリプトが実行されます。

指定の曜日にスクリプトを実行する

例えば、毎週月曜日の午前3時にスクリプトを実行したい場合は次のように記述します。

0 3 * * 1 /path/to/script.sh

これにより、毎週月曜日の午前3時にスクリプトが実行されます。

cronジョブの確認と削除

設定したcronジョブを確認するには次のコマンドを実行します。

crontab -l

cronジョブを削除したい場合は、次のコマンドを使用して編集し、該当の行を削除します。

crontab -e

ログの確認

cronジョブの実行結果を確認するためには、ログファイルを確認することができます。cronのログは通常、/var/log/syslogに記録されます。

grep CRON /var/log/syslog

これにより、cronジョブに関するログが表示されます。