Ubuntuで特定のポートを監視しトラフィックをログに記録する方法
- 作成日 2024.09.11
- Mantis

Ubuntuで特定のポートのトラフィックを監視し、ログに記録することは、ネットワークのセキュリティとパフォーマンスを管理するために重要です。本記事では、特定のポートを監視し、トラフィックの詳細をログに記録する方法について説明します。
1. `tcpdump` を使用してポートトラフィックをキャプチャする
tcpdump
は、ネットワークトラフィックをキャプチャして解析するためのツールです。特定のポートのトラフィックを監視するには、以下のコマンドを使用します。
sudo tcpdump -i any port 80
このコマンドは、ポート80(HTTP)のトラフィックをキャプチャします。特定のポート番号に変更して使用できます。
2. `tcpdump` のログをファイルに保存する
tcpdump
のトラフィックをログファイルに保存するには、次のコマンドを使用します。
sudo tcpdump -i any port 80 -w /path/to/logfile.pcap
/path/to/logfile.pcap
は、保存したいログファイルのパスです。キャプチャしたデータは、後で Wireshark
などで分析できます。
3. `iptables` を使用してトラフィックをログに記録する
iptables
を使用して特定のポートのトラフィックをログに記録することもできます。以下のコマンドで、ポート80へのトラフィックをログに記録します。
sudo iptables -A INPUT -p tcp --dport 80 -j LOG --log-prefix "PORT 80 TRAFFIC: "
ログは通常、/var/log/syslog
に記録されます。log-prefix
オプションでログにプレフィックスを追加し、フィルタリングしやすくします。
4. `nload` を使用してリアルタイムトラフィックを監視する
nload
はリアルタイムでネットワークのトラフィックを監視するツールです。特定のポートのトラフィックを直接監視することはできませんが、ネットワーク全体の帯域幅を確認できます。
sudo apt-get install nload
nload
nload
の画面で、送受信トラフィックをリアルタイムで確認できます。
5. `netstat` を使用してポートの接続状況を確認する
netstat
コマンドを使って、特定のポートへの接続状況を確認できます。次のコマンドで、ポート80への接続状況を表示します。
netstat -an | grep :80
このコマンドは、ポート80でリスニングまたは接続中のソケットを表示します。
6. `iftop` を使ってネットワークトラフィックを可視化する
iftop
は、ネットワークトラフィックを可視化するツールです。以下のコマンドでインストールし、使用します。
sudo apt-get install iftop
sudo iftop -ni any
iftop
の画面で、ネットワークインターフェースごとのトラフィックをリアルタイムで確認できます。
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