Ubuntuで動作中のプロセスを一時停止する方法

Ubuntuで動作中のプロセスを一時停止する方法

この記事では、Ubuntuで動作中のプロセスを一時停止する方法について説明します。特定のプロセスを一時的に停止したい場合、例えばリソースを節約したり、他の作業を優先したい場合に役立ちます。

プロセスIDを確認する

まず、一時停止したいプロセスのID(PID)を確認する必要があります。psコマンドを使用して現在動作中のプロセスを一覧表示できます。

ps aux | grep プロセス名

このコマンドで、指定したプロセス名に関連するプロセスの一覧と、それぞれのPIDが表示されます。

プロセスを一時停止する

一時停止するには、killコマンドを使ってSIGSTOPシグナルを送ります。以下のコマンドでプロセスを停止します。

sudo kill -SIGSTOP PID

このコマンドを実行すると、指定したPIDのプロセスが一時停止されます。

一時停止したプロセスを再開する

一時停止したプロセスを再開するには、SIGCONTシグナルを送ります。

sudo kill -SIGCONT PID

このコマンドで、停止していたプロセスが再開されます。

ジョブ制御を使用してプロセスを一時停止する

シェル内で実行中のプロセスは、Ctrl + Zを押すことで一時停止できます。停止後に、bgコマンドでバックグラウンド実行、またはfgコマンドでフォアグラウンド実行が可能です。

一時停止
Ctrl + Z

バックグラウンドで再開
bg

フォアグラウンドで再開
fg

複数のプロセスを同時に一時停止する

複数のプロセスを一度に一時停止したい場合、各プロセスのPIDをリストにしてkillコマンドでSIGSTOPシグナルを送ることができます。

sudo kill -SIGSTOP PID1 PID2 PID3

これで、指定されたすべてのプロセスが一時停止します。

プロセスの状態を確認する

プロセスの状態を確認するには、psコマンドやtopコマンドを使用します。プロセスが停止している場合、状態がTとして表示されます。

ps -eo pid,stat,cmd | grep T

これにより、停止中のプロセスが一覧表示されます。