Ubuntuでシステムログを検索してエラーを特定する方法
- 作成日 2024.08.29
- Mantis

この記事では、Ubuntuでシステムログを検索し、特定のエラーを迅速に見つけ出す方法を解説します。システムログの調査は、システムトラブルの原因を突き止めるために非常に重要です。
システムログの基本的な場所
Ubuntuでは、システムログは通常、/var/log
ディレクトリに保存されています。このディレクトリには、システム全体のログが格納されており、特定の問題に関連するログを確認することができます。
主要なログファイルの説明
主要なログファイルには以下のものがあります:
/var/log/syslog
: システム全般のログを記録/var/log/auth.log
: 認証関連のログを記録/var/log/kern.log
: カーネル関連のログを記録/var/log/dmesg
: システムの起動時のメッセージを記録
grepを使って特定のエラーを検索する
特定のエラーをログファイルから見つけ出すには、grep
コマンドが非常に便利です。例えば、「error」というキーワードを含むログエントリを探すには、以下のコマンドを使用します。
grep "error" /var/log/syslog
複数のログファイルからエラーを検索する
複数のログファイルから特定のエラーを一度に検索するには、以下のようにワイルドカードを使用します。
grep "error" /var/log/*.log
このコマンドを実行すると、/var/log
ディレクトリ内のすべてのログファイルから「error」というキーワードを含む行が表示されます。
時系列でログを確認する
エラーが発生したタイミングを確認するために、tail
コマンドを使用して最新のログを表示する方法があります。以下のコマンドで、/var/log/syslog
の最新の10行を表示します。
tail -n 10 /var/log/syslog
より長いログの履歴が必要な場合は、-n
オプションの値を変更して対応します。
リアルタイムでログを監視する
特定のログファイルをリアルタイムで監視し、エラーを追跡するには、tail -f
コマンドを使用します。以下は/var/log/syslog
のリアルタイム監視の例です。
tail -f /var/log/syslog
これにより、新しいログエントリが追加されるたびに、その内容がリアルタイムで表示されます。
カスタムフィルターを使った高度な検索
grep
とawk
を組み合わせることで、特定の条件に基づいた高度なフィルターを設定できます。例えば、特定の日付に発生した「error」だけを抽出するには、以下のようにします。
grep "Aug 29" /var/log/syslog | grep "error"
このコマンドは、8月29日に記録されたエラーのみを表示します。
-
前の記事
GAS 指定した行に移動するショートカットキー 2024.08.29
-
次の記事
コマンドプロンプトでフォルダにあるファイル数をカウントする方法 2024.08.29
コメントを書く